【語源】陸奥(みちのく)

古代東北を探っていくと、世界の龍信仰や日本神話とのつながりが見えてくる。
天照系の神々に出雲を追われた国つ神たちは東北へ移動した。
蝦夷は東北を「ひのもと」と呼び、朝廷は東北を道の奥と呼んだ。
すなわち中央政権の支配が及ばぬ地として「陸奥(みちのく)」と名付けたのである。

東北の民は朝廷軍など中央の権力と何度も戦い、全てに敗北した。
負けた側は歴史を消されてしまう。
勝った側は当然のように自分たちの正当性を主張する。自分たちは正義の戦いをした、あらがった連中は野蛮で文化も無く殺したって構わない奴らだ、と決めつけたのだ。